最近話題のCRDとは具体的に何なのでしょうか?どのような特徴があるのでしょうか?
本記事では上記疑問に対して解説していきます。
CRDとは
CRD(Crystal Resistant Distillate)は、結晶化しない成分が混ざった主にCBDを中心とする抽出物です。
特別な方法にて精製され、CBD以外の複数のカンナビノイドも含んでいます。CBC、CBG、CBN、CBDV、CBTのようなマイナーカンナビノイドについても有用な方法として注目されています。
カンナビノイドが結晶化すると様々な問題があるため、品質が劣化しないディストレートとして注目を集めています。
CBDやCBNが結晶化する原因3つ
濃度が高い
CBDリキッドは基本的にCBDを何らかのベースオイル(MCTオイル、PG/VG)などに溶かして作られています。
しかしそれぞれにCBDが溶ける量には限界あります。
CBD以外のレアカンナビノイドではこの数値も微妙に異なります。
気温の変化
CBDの溶けやすさ(溶ける量)は気温が高ければ高いほど多くなります。
そのため、吸う前に温めればもとの液体に戻ります。
古かったり保存状態が悪い
温度の他にも、湿度や放置期間でも結晶化しやすくなってしまいます。
温度や湿度に気をつけ、直射日光等のあたらない場所で保存しましょう。
結晶化するとどんな問題があるのか
見た目や味が悪くなる
見た目はもちろんですが、成分がうまく帰化しないことで味にも影響があります。
こげたような風味を感じたり、いつもと違う味を感じたりしてむせやすくなったりといったこともあります。
吸いづらくなる
結晶化することで、気化する成分に偏りが生じます。
その結果、吸いづらさを感じたりといった違和感を感じる原因となります。
従来のCBDやCBNの結晶化を防ぐ方法
適切な温度管理
結晶化を防ぐためには、CBDリキッドを適した温度で保管することが重要です。
日の当たらない常温、または冷暗所が適しています。
適切な混合比率の選択
CBDが溶ける量には限界があります。
効果を高くしたいあまりに高濃度にしすぎると、結晶化してしまいうまく吸えず、かえって逆効果となっていまいます。
CRDが結晶化しないようにしている方法
それでは、耐結晶化についてより詳しく説明していきましょう。
2021年、CRDが初めて日本に入ってきた頃には「CRD」というワードではなく「結晶化しないCBDディストレート」として紹介されていました。
結晶化が問題となるのは、主に高濃度でCBDを配合したリキッドです。
しかし、CRDは、高濃度のカンナビノイド原料でも結晶化せず、安定して液体のまま利用することができます。
結晶化を防ぐために有効とされるCBC(カンナビクロメン)やCBT(カンナビトリオール)などのレアカンナビノイドを配合したりすることが多いです。
CRDにはどんな種類があるか
巷にはいろいろな種類のCRDが出回っていますが、製造方法や成分にバリエーションがあります。
CBDにレアカンナビノイドをブレンドし作られるCRD
日本国内で流通しているものに多いのがこのタイプです。
CBCやCBTなどのレアカンナビノイドは常温でも液体で、結晶化しません。CBDをベースに、CBCやCBTを混ぜることで、安定して液状を保つことができます。
CBDの抽出過程で作られるCRD
CBDを抽出する過程で副次的にCRDが作られるパターンです。
CBDはフルスペクトラムの状態から、いくつかの工程で分離されます。
最後にはCBDと、「CBD以外」が残ります。このCBD以外には、CBN、CBG、CBCといったレアカンナビノイドも豊富に含まれます・
CRDのメリット
結晶化しないため、品質や吸いごごちが劣化しない
VAPEなどに使用しても固まりにくく、吸いごごちに影響しません。
また、結晶化のリスクが低いため、デバイスでのプレヒートや湯煎などが不要。いつでもすぐに使用できる状態を保つことができます。
ディスポーサブルタイプのような、電圧が強くかからないタイプのでデバイスでも使うことが出来ます。
レアカンナビノイドを含むため、アントラージュ効果が期待できる
結晶化しにくいレアカンナビノイドを多く含むため、単一のCBDリキッドに比べて強いアントラージュ効果が期待できます。
中にはテルペンを添加したものもあり、体感効果を重視する方には特におすすめです。
まとめ
CRDとは「耐結晶化蒸留物」の略称で「結晶化しない製法で作られたカンナビノイド原料」のこと。
ベイプユーザーの敵ともいえる結晶化が防げるだけでなく、複数のカンナビノイドの掛け合わせも楽しめます。