CBGとは何ですか?
カンナビゲロール(CBG)は、大麻に含まれるカンナビノイドの1種です。 CBGは、CBDやCBG1を含む他のカンナビノイドの元となり、「マザー・カンナビノイド」と呼ばれています。 つまり、すべてのカンナビノイドはCBGから始まります。
大麻草が成長するにつれて、CBGA(Cannabigerolic Acid、CBGの酸性型)は自然にCBDAとTHCAに変換され、後にCBDとTHCになります。
そのため、収穫期には数%ほどしか含まれない貴重なカンナビノイドとなります。
カンナビノイドは、体内のエンドカンナビノイド系(ECS)と相互作用する生物学的に活性な化合物である。 エンドカンナビノイド系は受容体と神経伝達物質のネットワークであり、気分、食欲、痛みの知覚、炎症など、さまざまな重要な機能を調節しています。
CBGにはどんな効果があるのか
CBGはエンドカンナビノイド系と相互作用することによって働きます。THCのように「ハイ」になることなく、強力な抗炎症作用を発揮します。
また、快楽や意欲、食欲や睡眠、痛覚などを調節する脳内の神経伝達物質であるアナンダミド7の働きを強化すると考えられています。
アナンダミドは幸福感を高める働きがあるため、至福分子とも呼ばれます。
CBGのメリット
脳機能の向上と気分の改善
CBGは不安を軽減し、ストレスを和らげるのに役立ちます。
また、神経保護剤機能もあり、記憶形成だけでなく学習能力も向上させる可能性がある。 2009年にアバディーン大学が行った研究では、CBGがセロトニンレベル10の調節と生成に関与する、脳にある5HT1A受容体をブロックすることが発見されています。
集中力、意思決定、やる気、脳霧などを調整する上で、前頭前皮質機能の低下を改善する役割を果たすとの期待を集めています。
腸の健康改善
CBGには抗菌、抗炎症作用があるため、腸の健康を改善し、悪玉菌の除去にも効果があります。
最近の研究では、CBGは抗生物質に耐性を持つ細菌の一種であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)13 に対して有効であることが示されたことも話題となりました。
またIBS(過敏性腸症候群)にも有用であることもわかっています。
IBSとカンナビノイドについては「CBDはIBS(過敏性腸症候群)に効果がある?おすすめの摂取方法も紹介」も参考ください。
リラックス効果
CBGは、脳のGABAレベルを高めることによって、不安を軽減し、平和とリラックスを促進します。
GABAは脳で最も重要な神経伝達物質の一つであり、十分な量のGABAは心と体のどちらも安定させてくれます。
肌の調子を整える
CBGは炎症や赤みを抑え、皮膚のバリア機能を改善します、
2015年に発表された研究では、科学者たちはCBGが乾燥肌の治療にも役立つことを発見し、肌をより滑らかに、より柔らかくするとの見解も得られました。
CBDとCBGの違いは何ですか?
CBGとCBDはどちらもエンドカンナビノイド系と相互作用しますが、その働き方は異なります。
CBDはエンドカンナビノイド系のTRPV1イオノトロピックカンナビノイド受容体に結合することが知られていますが、CBGは脳のCB1およびCB2受容体に直接作用します。
・CBDはリラックス効果で知られていますが、CBGはリラックス効果に加えて生産性・集中力を向上させてくれます
・CBGはCBDよりも強力な抗菌作用があり、肌に使用するクリームや外用薬としても重宝されます
CBGはキマる?どんな感覚になるのか
CBGには精神作用はないので、「ハイ」になったりキマることはありません。 しかし、日々のストレス要因に対する体の反応のバランスをとるのに役立ち、気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
注意力が増し、集中力が高まったと感じる人がいる一方、不安を軽減し、リラックスできると感じる人も多くいます。
CBGに副作用はある?
CBGの副作用の可能性を判断するのに十分な臨床試験はまだ人間に対して行われていませんが、
- 口の渇き
- 目の乾き
- めまい
- 食欲の変化
を感じたとの声があがっています。個人差や使用時の体調も影響しますので、自分にあった量から少しずつ生活に取り入れていきましょう。
まとめ
CBGに関する内容は以上です。
CBDと比べて含有量は少ないレアなカンナビノイドですが、CBDにはない強力な効果が魅力です。